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1)矯正について 矯正とは一言でいうと悪い歯並びを、正常な状態に治す事です。
2)問題点

歯並びや噛み合わせが悪いといったいどんな問題があるのでしょうか?

まず、正常な発音ができなかったり、噛み合わせの悪化による顔の対称性の損失、頭痛・肩こり・腰痛、虫歯や歯周病になりやすいなどいろいろな症状があらわれてきます。しかし、そういった表面的な事以上に恐いのは、異常な歯並びや噛み合わせに対して精神的に劣等感を持ってしまうことです。

  • 顔貌の正常な発育を妨げる。
  • 正常な発音が出来ない。
  • 正常な噛み合わせが出来ないため、食べ物の好き嫌いができる。
    また十分な食事が取れない場合身体の成長発育に影響を及ぼす。
  • 食べ物が詰まりやすく汚れが溜まりやすくなる。歯磨きしても汚れを落としにくい。従って歯の汚れが原因となり歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)に成りやすい。
  • 歯の汚れが原因となり虫歯ができやすくなる。
  • 歯の汚れが原因となり口臭を引き起こす。
  • 歯並びが原因となり精神的な劣等感をもち、性格が暗くなる。
  • 噛み合わせが悪い場合、顎が変位して顔の対称性が失われる。
    (顔が曲がってくる)
  • 顎が変位した場合、人によってはいろいろな症状がでてくる。
    (頭痛・肩こり・背中の痛み・視力の減退・腰の痛み・手足のシビレ等)
    受け口(かがくぜんとつ:下顎前突)
3)症例
悪い歯ならびの中で日本人に一番多い受け口、すなわち下顎前突というかみ合わせです。このような状態では、まず第一にものが良くかめません。


やえ歯・らんぐい歯(そうせい:叢生)
歯と小さくなったあごの大きさとの不調和が原因とされており、歯ブラシの毛先が届きにくいために、長い間に虫歯や歯槽膿漏にかかりやすく、また、ころんだりすると口の中を傷つけることもあります。


出っ歯(じょうかくぜんとつ:上顎前突)
上あごや上あごの歯が前に飛び出ていて、とても口が閉じられないほどです。

  かいこう:開咬
上と下の歯がかみ合わず、前歯が開いています。うまく発音のしずらい音があります。なんと言っても物がうまくかみ切れません。まれにあごの間接に病気を引き起こすことがあります。本来3歳くらいまでに終わるべき指しゃぶりが長期的に続くことや、舌を出す癖などの機能的な異状と、骨格性の異状との2つの場合があります。

くうげきしれつ:空隙歯列
同士の歯と歯の間が開いているため、食べ物がはさまり、ていねいな歯磨きを心がけないと歯槽膿漏の原因となりやすい。
 
骨格性の下顎前突
生まれつき下顎が上顎より大きい、あるいは幼いときには機能性だったものでも成長の過程で骨格性に移行した場合も含め、上下のあごの骨の異常な発育によるものです。

こうさこうごう:交叉咬合
上あごと下あごのかみ合わせが横にずれている状態。

  かがいこうごう:過蓋咬合
  上と下の歯が深くかみ過ぎている状態。

 
4)平均的な矯正治療の流れ ケース1

最初に電話にて予約または質問・相談をしてください。
初診来院時に矯正治療、費用、期間、 装置の種類などを説明します。

精密検査 頭や歯のX線撮影、顔の写真撮影、歯型の採取をします。
診断・結果 精密検査の結果・診断報告を詳しく行います。
資料・装置作製 矯正治療を行う前の現在の資料を記録します。その後、顎の検査、歯ブラシ指導、2〜3回に分けて装置を装着します。
治療 3〜4週間に1度の来院で第一段階治療終了まで定期的に来院いただき治療していきます。
資料・保定 第一段階終了の資料を作製して、治療後の歯並びを安定させるため保定装置を使用。 3〜4ヶ月に1度の来院で1〜2年後、 第二段階終了で最終的な終了となります。


ケース2

矯正歯科に電話で予約をしてから行きます。医師に「一番気になるところは?」など聞かれるので、考えておきましょう。他の歯医者さんからの紹介状がある場合は、忘れずに持っていきましょう。

精密検査 治療開始です。レントゲンを撮ったり、顔や口の中を写真に撮ったり、歯型を取ったりと色々します。
診断・結果 精密検査から約1ヶ月後、検査結果を聞きます。ここで、詳しい治療方針や、費用・期間などを教えてもらいます。
抜歯 必要に応じて、抜歯します。矯正専門歯科では抜歯をできないところが多いので、他の一般歯科や大学病院などへ行きます。希望すれば、紹介状を出してもらえます。歯を抜く前に、奥歯にスペーサーという装置を入れることもあります
ブラケット装着 抜歯してスペースができたら、ブラケットを装着して、歯を動かし始めます。奥から半分を先に装着します。歯が動いて、前歯に隙間ができてきたら、歯全体に装着となります。 だいたい月に一度、調整のために矯正歯科に行きます
ブラケットを外す 約2〜3年で、歯が揃え終わり、ブラケットを外します。
保定 このまま放って置くと、歯は元の位置に戻ろうとします(後もどり)。そのため、保定装置をつけて防ぎます。3〜4ヶ月に一度、矯正歯科に行きます。
終了 約1〜2年保定装置で様子を見て、後戻りがみられないようになったら、保定装置も終わり。矯正治療の終了です。半年〜1年に一度、定期検診を受けに矯正歯科行きます。後戻りを防ぐためにも、終わってからの定期検診をしっかり受けましょう。
 

5) 矯正治療とは?

一言でいうと、歯をあごの骨の中で長い時間をかけて、少しずつ動かし、悪い歯ならびを治す、これが矯正治療です。矯正装置を使ってゆっくり動かし、動いた後は固定するまで待つので、症状によっては2〜3年はかかる場合もあります。ポイントは、あごの骨を切って短期間に治す外科的方法とは違い、あくまでも歯を動かして治す治療だということです。

歯とその周囲の歯槽骨(しそうこつ)との間には、繊維に富んだ歯根膜(しこんまく)という組織があります。動かしたい歯に矯正装置で適度な力を加え、この歯根膜を圧迫すると、そこに骨を吸収する細胞が現れます。反対側の引っ張られる歯根膜には、骨を作るもとになる細胞ができます。そうして歯はゆっくりと動きだすのです。

これは歯が、骨の中を通って自然に生えてくるときに起こっている変化と同じメカニズムです。矯正治療は、不自然な位置にある歯や顎の形を整え、健康な咬み合わせや美しい歯並びを作り出すことで心身を健康にすることです。

歯とその歯周組織、顎、さらにそれらを含む諸構造の不正な成長発育から引き起こされる不正咬合、顎の異常な関係を改善して、顎口腔系の正しい機能を営ませる。また同時に顔貌の改善を図り、さらにこれら不正常対の発生を予防する。

6) 矯正治療を始める時期 一般に矯正治療は永久歯が生えそろってから始めることと考えられがちですが、決してそうではありません。悪い咬み合わせは乳歯の時期にも、乳歯から永久歯に生えかわる時期にも起きますし、美しい歯ならびを阻害されたとき、タイミングよく治療しておけば、後に長期的な矯正治療をしなくても済んだのにと考えられるケースはたくさんあります。

かかりつけの歯医者さんや、ときには耳鼻科の先生とよく協力しあい治療を進める必要も、もちろんあります。いいタイミングで効果的な矯正治療を行うために、また、将来治療しなければならなくなる状況を未然に防ぐために、お母さんの愛情が発見した、お子さんの歯ならびへの疑問は、早い時期に一度ご相談ください。


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